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こんにちは、じょえずです。
前回記事(パーソナライズ検索とは?検索順位のその後と検索履歴の無効化)の「検索される事で順位が変動か!? - 検索順位のその後 -」の段落で「サイトの認知度やアクセス数と検索順位、また記事の更新頻度など、この辺の詳細というか、具体的な分析」を報告する旨お伝えしました。

今回は、「サイトの認知度」や「アクセス数」「更新頻度」などと「検索順位の変動」との関連性を「検索トラフィック」という観点で捉えてみます。

検索トラフィックとは

トラフィックとは、交通(量)、通行(量)などの意味を持つ単語ですので、「検索トラフィック」とは、何らかのキーワードがどの位の頻度でネットワーク上で検索されたかの量を指し示す言葉です。例えば、「『ウェブマスターツール』というキーワードの検索トラフィックが増加し、検索急上昇ワードの上位ランキングされた」、というような使い方をします。
では、あるキーワードの「検索トラフィック」が増大すると(つまりそのキーワードで検索を行った大勢の人たちは)、どんな検索結果を目にし、どんなサイトにたどり着くのでしょう。
SEOを捉える上で、この事は非常に重要な事柄を多く含んでいます。

検索トラフィックの意味するところ

まず、そのキーワードは何らかの理由で瞬間トレンドになったわけですから、そのキーワードについて多くの人が知りたいと思っている事柄は、そのキーワードの表面的な意味に留まらず、何らかの角度のついた付随的な情報を欲している場合が多々あるわけです。

その際検索エンジンは、サジェスト機能などで検索候補に何を表示するかや、検索結果そのものにどんな内容のサイトが連なっているかなど、ユーザーの求める結果を提供できているか、それこそ検索エンジンの真価が問われるようなシチュエーションに直面します。

一方で、検索エンジンが検索順位1位にしたサイトが、ユーザーが求めている結果に一番近いかどうか、正解は誰もわかりません。

確かに2位、3位より1位の方がクリックされてサイトを訪れて貰える可能性は高いですが、コンテンツの中身を見てみたら、3位のサイトに答えがあるかもしれません。するとユーザーは、3位のサイトをSNS等で拡散するかもしれません、自分のサイトにリンクを張るかもしれません、結果として1位のサイトより3位のサイトの方が多くクリックされるかもしれません。

こうなってくると3位のサイトは1位になるべきだ、っとなってきます。これらを踏まえて3位を1位に検索順位を変動させた検索結果を見せられるかどうか、にも検索エンジンの真価が問われます。

このような評価をできるだけ公正にナチュラルに行い、各ユーザーに最適な検索結果を提供する為に、Googleは日々検索アルゴリズムを更新し進化させていっているわけです。

検索結果のクリック率と検索順位

さて先程の流れを少しまとめますと、検索トラフィックの量は、検索エンジンでの表示のされ方、表示される機会、そこからクリックされてサイトに訪れてもらえる可能性、に影響を与えている、という事になります。

つまり、検索トラフィックが増えると、検索結果に表示される機会が増える、すると検索結果からクリックして貰える機会が増える、クリック率が上がると、様々な要因で検索順位が上がる、という話になります。

クリック率の上昇によってもたらされた「SNSの拡散」や「発リンク」がSEOに影響を与えるということは誰もが認めているところですが、クリック率の上昇そのものがSEOに影響を与えているかどうかについては、賛否両論があったようです。

「検索ユーザーは人気のないサイトよりも、人気のあるサイトを見たい、人気のあるサイトのほうが欲しい情報をより的確に提供している可能性が高い、だからクリック数が多いサイトは上位になる」
「クリック数は不正も起きやすく、絶対的なものではない、統計的因果関係も見えない」
などが双方の主な主張ですが、最近では「高いクリック率は検索順位を押し上げる要因」とみなして良いようです。

SMX Advanced 2015において「検索結果のクリック率」について「乱用しようとする人が多いので、そのまま使うのは良くないだろう。」としつつも「アルゴリズムの1つ。いろいろな方法で使える。」と明言されています。

検索される事で順位上昇

そこで前回記事の「検索される事で順位が変動か!? - 検索順位のその後 -」の段落です。「ブログ 挨拶文」というキーワードで検索をすると、「ブログの書き出し、やっぱり挨拶文?」という記事が検索順位1位だったという話なのですが、

実はこの記事がブログ開設以来2ヶ月間で一番アクセスされた記事でした。当時はそんなに集客意図をもってアップしたわけではありませんでした。文字の量も少ないですし、自分でもそんなに会心の出来というわけではありませんでした。

それが2ヶ月経つうちに、人気記事になっていたようです。その2ヶ月間に何があったのか。何がこの記事を検索順位1位に押し上げたのか。考えられる要因をいくつか挙げてみました。

検索キーワードとコンテンツの質

それなりに検索キーワードを想定し、同じような悩みを持つ方への答えとなるように、記事を書いてみたつもりでもありました。

コンテンツの量と更新頻度

この記事(「ブログの書き出し、やっぱり挨拶文?」)を公開した時は、ブログ開設2日目で記事数は3つしかありませんでした。それが2か月後には22記事。2.7日で1記事、1週間に2.5記事のペースです。統計的には標準以上の頻度と捉えていいペースです。

そして検索結果から一番クリックされていた

そうまさに熟成されたかのように、サイトが成長していくにつれて、検索トラフィックが増加し、検索結果から多くクリックされる事により検索順位を押し上げていった、と言えるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで見てきたように、検索トラフィックは、検索順位、表示回数、クリック数及びクリック率(CTR)を左右するSEO上重要なファクターと捉えることができます。

ある検索キーワードでトラフィックが増大し、検索結果として表示される回数が増え、そこからクリックされる事が増えてCTRが上昇すると、検索順位が上がっていく、するとまた検索表示される回数が増えていく。その過程でナチュラルリンクを得たり、SNSで拡散されていけば更なる相乗効果が生まれていく、というプラスのスパイラルに入っていきます。

サイトがどんな検索キーワードで検索されていて、それがどのくらい検索結果に表示されていて、どの程度クリックされているのか。そしてそのキーワードの検索順位は何位なのか。これらを適切に分析・管理し、どんな検索キーワード想定してコンテンツを作るのか、その結果を検証し、さらに改善を加える、これこそまさにSEO対策って感じですが、そんな対策に便利な検索キーワード管理ツールがあるといいなぁって思ってたら、はいとても身近なところにありました。そうです「ウェブマスターツール」(Search Console)です。

次回はこの「ウェブマスターツール」(Search Console)の活用についてご紹介します。
それでは!