midashi021

こんにちは、じょえずです。

ソーシャルブックマークを選ぶ際(おすすめソーシャルブックマークの登録方法 - SEOの効果とメリット)に「nofollow属性の有無」という事に触れました。この「nofollow属性」、Googleの検索エンジンがサイト評価をする「被リンク」という指標と関連する事から、SEO対策上しばしば話題に上ります。

今回は「nofollow属性」とSEOの関係について紹介します。

発リンク・被リンクとリンクジュース

あるサイトのページが別のサイトからリンクされている場合、そのページは「被リンクされている」「被リンクを得ている」といい、リンクを張っている側のサイトは「発リンクをしている」といいます。

Googleは「発リンクしているページ」は「被リンクされているページ」を「支持している」と捉え、その「被リンクページ」評価します。

多くのサイトからリンクを得ればそれだけ支持が多いとみなしますし、「発リンクページ」の「ページランク」(Googleからの評価)が高い場合は、「被リンクページ」の評価も高まります。
「発リンクページ」の質(評価)がリンクを伝って「被リンクページ」へ流れるわけです。

事実これらを評価する為にGoogleのクローラは「発リンクページ」をクロールした際、ページ内のリンクから「被リンクページ」もたどってクロールします。このページからページに流れる評価の価値を「リンクジュース」と呼びます。まずこれが基本の考え方です。

nofollow属性とは

リンク先にリンクジュース(ページ評価)の受け渡しを無効化できる属性のことです。

HTML上でnofollow属性を指定するとクローラはリンク先をたどりません。ページ全体にnofollow属性を指定する事もできますが、個々のリンクにnofollow属性を指定する事もできます。

HTMLでリンクを張る際、
<a href="リンク先のURL">アンカーテキスト</a>
と記述しますが、

<a href="リンク先のURL" rel="nofollow">アンカーテキスト</a>
と記述すると検索エンジンはそのリンクを無効とみなすので、「リンクジュース」は流れず、「発リンクページ」の「ページランク」は「被リンクページ」に伝わりません。

nofollow属性とSEO

これらを基本にSEOだけを考えた場合、取り沙汰されるのが、

  • 意図的な「発リンクページ」つくり支持が多いと評価させる
  • 自分が「発リンク」する時は「nofollow属性」でリンクジュースを渡さない
というような行為ですが、前者はあきらかにリンクスパムで不正行為ですし、後者は正しい理解とは言えません。

後者の場合「PageRankスカルプティング」という概念にもとづいており、「リンクジュースを渡さないから、ページランクが自ページに温存される」という考え方のようです。

「PageRankスカルプティング」自体は従来からSEOテクニックとしてあったようで、例えば「発リンクページ」側で4つリンクを張ると「発リンクページ」の「リンクジュース」は4分割されて25%づつそれぞれのリンク先へ流れます。そこで4つの内3つを「nofollow属性」で「リンクジュース」を止め、残りの1つに100%のリンクジュースを流す、とうテクニックだそうです。

しかし現在は、4つの内3つを止めても、残り1つにはそのまま25%しかいかないので効果がない、とも言われています。

nofollow属性の使用に関するGoogleのポリシーと具体例

Search Console(ウェブマスターツール) ヘルプで明快に見解を述べており、次のような場合に「nofollow属性」の使用を推奨しています。

信頼できないコンテンツへのリンク

リンク先のページを保証できない、あるいは保証したくない場合、例えばコメントなどの投稿機能を備えたサービス・システムなどで、リンク部分を自動変換しnofollow設定を施す事を推奨しています。コメント機能を悪用したリンクスパム行為を想定した見解のようです。
スパム行為自体は防げませんが、リンク先への不正な「リンクジュース」の流入に、知らない間に貢献する事を阻止できます。

有料リンク

宣伝・広告用に有料リンクを設定する際は、nofollowを指定することが推奨されます。これには例えば、SEO目的で売買された有料リンクを「nofollow属性」を入れずに自然なリンクと見せかけて「リンクジュース」を流す行為も含まれます。Googleは「有料リンクによって検索結果に影響が生じたりユーザーに悪影響が及んだりしないように」という表現をしています。

クロールの優先順位

検索エンジンのクローラはIDやパスワードを用いて登録やログインをすることができません。というよりそれらのリンクを辿る必要性がありません。なので「ログイン画面や注文フォームなどのリンクをnofollowでクローラが辿らないようにして下さい、そうすればその他のリンクのクロールを優先するので効率的ですよ」ということを推奨しています。

まとめ

被リンクによる評価でページの価値を高め、検索上位に表示し流入率を上げる、理屈としては成り立ちますが、そのページの中身が検索上位に値する価値に見合っていなかったら、がっかりですね、看板に偽りありですね。

価値に見合っていないと見抜けるリテラシーがあればまだいいですが、自分の知らない事を情報収集している場合など、質の低さに気付かないままその内容を受け入れてしまうこともあり得るかもしれません。

検索上位に値しない内容をあたかも検索上位に値すると見せかけるような、ズルはいけませんね、迷惑をかけてしまいます。

Googleは「品質に関するガイドライン」のリンクプログラムの項

他のサイトから自分のサイトへの高品質で関連性の高いリンクを作成してもらう最善の方法は、インターネット コミュニティで自然に人気を獲得する、関連性の高い独自のコンテンツを作成することです。良質なコンテンツを作成すると、それが利益につながります。リンクは編集者による人気投票のようなもので、役立つコンテンツの数が多いほど、誰かがそのコンテンツが自分のサイトのユーザーにとって役立つことに気付き、リンクを作成してもらえる可能性が高くなります。
との見解を示しています。

ナチュラルリンクを得る事が他サイトからの支持であり、その為には自らの正当な努力でコンテンツの質を高めなさいと、さすが正論ですね。それでは!